iconics
- 会期
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2019年10月18日(金) 〜 2019年10月24日(木)
※火曜日(祝日)はお休みとなります。
- 会場
- 本社ギャラリー 2階
- 出品作家
- 遠藤麻木子×木島孝文 (敬称略・順不同)
コンピュータのグラフィカルユーザーインターフェースで使用するアイコン(icon)は、現在最もよく使われるコンピュータ用語の一つです。
その機能とは、操作の対象をその内容と関連付けた特定の画像で現すというものです。
この言葉の由来を遡ると、「偶像、記号」を表わすラテン語のイコン(icon)へと辿り着きます。
今展覧会の表題“iconics”は造語です。
Iconics(アイコニクス)は図像学と訳されますが、“iconics”(イコニクス)は、画像それぞれの表現の並存をイメージし、「象徴的な、図像的な」という意味を持つ形容詞“iconics”の複数形を連想しました。
正教会では、信仰を媒介するイコンについて、以下のように説いています。
「それは、遠距離恋愛者が持つ恋人の写真に近い。彼は写真に恋するのではなく、写真に写っている彼女に恋している。」
この語源であるギリシャ語のエイコーン(εικων)には、「似姿」「かたどり」などといった意味が含まれます。
今回、ふたりの画家が描き目指す世界は、さまざまな表象を誘引するモチーフたちによって構成された、ひとつの内面の“似姿”に他ならないのです。