東山魁夷特集-描くこととは祈り-(常設展)

東山魁夷「緑響く」木版画
会期
2022年7月19日(火) 〜 2022年8月29日(月)

※日曜・祝日はお休みとなります。

会場
本社ギャラリー 2階

日本や世界各地の風景を詩情豊かに描き出し、昭和の国民的画家と謳われた東山魁夷(1908-1999)。近年も大規模な回顧展が続き、時代が移り変わりゆくなかでも、東山魁夷の作品は人々の心を魅了し続けています。

本展示では初期から晩年にかけて制作されたオリジナル版画を中心にご紹介いたします。

 

東山魁夷「白馬の森」リトグラフ

「白馬は画業の旅を続ける私の分身なのかもしれない。
しかし、解釈は見る者の自由である。
心の奥の森は誰も窺い知ることはできないのだから」-東山魁夷-

 

東山魁夷「花明り」木版画

「山の頂が明るんで、月がわずかに覗き出る。丸い大きな月が静かに
古代紫の空に浮かび上がる。花は今月を見上げる。月も花を見る。
これを巡り合わせというのだろうか・・」    (東山魁夷画集より)

 

他・東山魁夷作品一覧》

 

※展示風景

 

 

東山魁夷【略歴】

1908年 横浜市に生まれる。本名・新吉
3歳の時に一家で神戸に移住 父は船具商を営む。
1926年 東京美術学校日本画科に入学
1931年 研究科に進み、結城素明に師事
1933年 研究科修了後、第1回日独文化交換学生に選ばれベルリン大学哲学科に留学。
1947年 第3回日展で「残照」(東京国立近代美術館蔵)が特選を得る
1965年 日本芸術院会員となる 日展理事に就任
1968年 皇居新宮殿壁画「朝明けの潮」完成
1969年 毎日芸術大賞受賞、文化勲章受賞とともに、文化功労者となる
1974年 日展理事長となる
1975年 唐招提寺障壁画「山雲」「濤声」完成
1976年 ドイツ連邦共和国功労大十字勲章受賞
1977年 パリ、プチ・パレ美術館で唐招提寺展開かれる
1979年 東ベルリン、ライプチヒで展覧会開催。西ドイツ、プール・ル・メリット会員
1990年 長野県信濃美術館・東山魁夷館開館
1991年 <わが旅の道>展開催(神戸・京都・大阪・東京大丸を巡回)
1995年  米寿記念展を東京・京都・長野にて開催
1997年 <卒寿を迎えて――「私の森」>展開催(神戸・福岡)
1998年 長野オリンピック開催に合わせて、<人と自然そして祈り in Japan>展開催(長野)
1999年5月6日、逝去。享年90歳 従三位、勲一等瑞宝章が贈られる
2004年 1月より横浜美術館、兵庫県立美術館で「東山魁夷展-ひとすじの道―」を開催
2005年 4月、香川県立東山魁夷せとうち美術館が開館
11月、市川市東山魁夷記念館が開館
2008年 国立近代美術館にて大回顧展「生誕100年 東山魁夷展」が開催
2018年 京都国立近代美術館・国立新美術館で10年振りの大回顧展を開催